介護労働者の労働組合
ケアワーカーズユニオンは、ホームヘルパー、介護施設職員、ケアマネージャーなど、介護の仕事をしている人たちの労働組合です。ケアワーカーズユニオンには、正社員、パート、登録型といった雇用形態や、性別、国籍などに関係なく、ひとりでも加入することができます。たとえひとりでも、ユニオンに加入すれば、労働組合として会社と対等に労働条件などの交渉ができます。働いている事業所や施設が違っても、組合員はみんな仲間。「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」を合言葉に、介護労働者の権利と地位向上をめざして活動しています。
ケアワーカーズユニオンができたわけ
ケアワーカーズユニオンは、2004年3月に結成されました。もともとは「下町ユニオン」、(当時は、東京東部地域にあった、江戸川ユニオン、ふれあい江東ユニオン、すみだユニオンの3つのユニオンの「協議体」。2023年7月から「単一組織」)の中で、ホームヘルパーや施設職員など介護の仕事をしている組合員が集まり、「介護労働者の問題に取り組もう」と相談していたのがはじまりです。口コミで介護職場の人たちが集まりはじめたため、「介護労働者のためのユニオンをつくろう」ということになり、ケアワーカーズユニオンができました。
介護労働者に権利を!
ケアワーカーズユニオンは、その活動を通じ、以下の実現をめざしています。
・厚生労働省の通知を徹底させ、移動時間に賃金を支払わせよう!
・記録記入時間にきちんと賃金を支払わせよう!
・利用者都合による突然のキャンセルに賃金保障をさせよう!
・労働保険(労災・雇用)の完全加入を!
・訪問介護事業所のマージン率を規制し、介護報酬中の賃金率を高
めよう!
・ホームヘルパーの安全と健康が守られる制度を作ろう!
・合理的理由のない有期雇用をなくそう!
・介護施設のサービス残業をなくそう!
・介護施設での非正規職員(パート、非常勤等)と正規職員との均等待
遇を実現しよう!
・ケアマネージャーの自立性が確保できる制度を作ろう!
・介護職を専門職として確立させ、介護労働者の社会的地位と権利の
向上を!
広がるユニオンのネットワーク
ケアワーカーズユニオンは、「下町ユニオン」の職域支部の一つとして、以下のようなネットワーク・団体に参加しています。
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コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク
・
コミュニティ・ユニオン首都圏ネットワーク
また、職場の安全と健康の問題について、以下のような医療や労災の専門機関と協力して取り組んでいます。
・
ひらの亀戸ひまわり診療所
・
東京労働安全衛生センター
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