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  様々な問題点を残したまま介護保険制度がスタートしてから間もなく4年目を迎えようとしています。昨年の介護報酬の見直し等にも見られるように、かえって新たな問題点を生み出しているだけで、利用者、介護者双方にとっても決して問題は解決されていません。しかも、着実に高齢社会は進んでいます。
 介護の仕事は介護を必要としている高齢者及び障害者を「社会全体で支えていくこと」、そして「尊厳を持って人らしく生きる」ための自立支援をしていくことです。そのため、介護職には専門的な知識、技術、経験が求められます。しかし、「介護の理念」が高々と掲げられる一方、介護労働者の労働条件は劣悪さを極めています。常に「介護の質」の向上は叫ばれても、労働条件や権利の向上は忘れ去られたままです。とりわけ、在宅介護の担い手であるホームヘルパーは登録型が大半を占め、収入に安定性がなく、社会保険はもとより雇用保険、労災保険にも未加入というきわめて不安定な状態で働いています。また、介護施設職員には非正規化が推し進められています。たとえ正規職員でも、サービス残業を余儀なくされ、かなりの過重労働を強いられています。肉体的にも精神的にも非常に厳しい勤務状況の中、介護労働者の健康面に関しても十分なケアがされているとはいえず、腰痛や感染症の不安などを抱えながら働いています。せっかく高い志を持って介護の仕事についても、結局辞めてしまう人が多数いるのも現状です。
 ただ、生活できないから辞める、大変な仕事だから辞めるというのではなく、専門職としての自信と誇りを持ち、介護の仕事に就いて良かったと思えるような状況を作っていく必要があると考えます。そのためには、介護の現場で 働く私たち自らが声をあげ、労働条件の改善、生活できる賃金の確保、専門職としての社会的地位の確立、労働者として当然の権利の確立を求め行政に対して働きかけていくことが必要です。
 私たちはこれまで「ヘルパー交流会」や「介護のしごとホットライン」を重ねてきましたが、それらを通して介護労働者のための労働組合の必要性を強く感じて来ました。
 私たちは介護労働者のための労働組合「ケアワーカーズユニオン」を結成します。私たちはホームヘルパー、介護施設職員、ケアマネージャーなど、あらゆる介護の仕事に携わっている人の個人加盟の労働組合として、労働相談、労使間交渉、行政交渉等を行い、介護労働者の生活と権利を守ります。そして、専門職としてよりよい介護を続けていくために、専門的な知識・技術の向上をめざし、さまざまな学習会を企画します。ケアワーカーによる、ケアワーカーがともに支えあい、助け合っていくユニオンにしたいと考えています。
 私たちは、ここに「ケアワーカーズユニオン」の結成を宣言いたします。

2004年3月14日
下町ユニオン ケアワーカーズユニオン